床の御相談。
現在は、下地のコンクリートに塗装した状態。
凹凸している為、椅子が倒れたり、テーブルががたついたりするのをどうにかしたい。という相談。
木材を貼ると最低でも9mmの厚みが出てしまい、
クッションフロアーは安っぽく見える。
今回も、厚みが薄い鉄板を貼る事に。
BARの雰囲気から、鉄板が売られている状態(黒皮の状態)に蜜蝋を塗ったもの。
椅子の足と床が接する場所はどうしても傷つきます。
塗装した場合、その塗膜が傷つき白く線になったり、剥がれるのも綺麗なものではありません。そう考え、蜜蝋仕上げ。
工房で、鉄板を火で温め蜜蠟を塗っています。
その後は、ワックス状のものを塗ってメンテナンスをしてもらいます。
工事スタート。
突貫工事なので、いつもの3人。
相方・私・安田さん。
お二人の経験と知識が色々と面白いことに発展します。
一人加わることにより、夫婦喧嘩にならない事も。
床にヒビが入っている部分は、5mmから10mmの段差あり。
700mmの正方形にカットした鉄板を貼りました。
カット=溶断は、熱で鉄を切るので、切口はどうしても熱で変色します。
真ん中に見えるグレーのラインは、焼け跡。
それもまた、雰囲気に。
素材の持つ力は、空間をガラリと変えます。
毎回どんな表情になるか作っていて楽しいです。
無事に、20時から夜の営業がスタート。
今回、2箇所で鉄板の床にさせてもらいました。
私としては、初の試みで嬉しいです。
鉄ですので、これから長く年月が経てば錆びも出ます。
どのように変化していくか、お客様と共に、見守って行きます。
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